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ある大学4年生の女性が就職活動の真っただ中のことです。面接選考が進むにつれ、頭痛や体がだるく

感じることが増えました。ふと見たネットニュースで「気象病」の文字が目につき、症状が出るのは

決まって雨の日かもと気付いたその学生さん。小雨の降る肌寒い日に大学の健康管理センターに立ち

寄ることにしました。

「気象病」とは病名ではなく、寒暖差で引き起こされる寒暖差疲労や気圧の変化で起こる天気痛などの

総称です。梅雨などの季節の変わり目や天候の変化は、体調に影響を及ぼすことがあります。

よくある症状は、体のだるさ、肩こり、めまい、頭痛などです。寒暖の差が大きくなると自律神経の

働きや、体温、血圧、呼吸などの体内バランスを一定に保とうと、たくさんのエネルギーが消費される

ことが原因です。また、雨の日は気圧が低下し、その変化を耳の奥にある内耳が感じ取ります。その

結果、頭痛が起こったり、自律神経が乱れたりします。

自律神経の乱れには規則正しい生活と十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動が必要と

言われています。日常生活でできる具体的な方法をお伝えします。

・起床時に朝日を浴びる

・朝食をとる

・栄養バランスの良い食事を心がける

・扇風機や冷感タオル、衣服などを活用し、気温に合わせて体温を調整できるようにする

・一駅手前で降りて歩く、寝る前のストレッチなど、無理のない運動を取り入れる

・好きな音楽や香りなど、自分を癒す時間を意識的につくる

・入浴時は湯船に浸かって体を温める

症状によってはなにかしらの病気が隠れていて、治療やカウンセリングが必要な場合もあります。

自律神経を整える方法を試してみても症状が改善されない場合は、近くの医療機関を受診しましょう。

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